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初のちゃんとDIY~客付体験#2 大間々リフォーム編

FAP

はじめてのDIYでの1番の学びは「壊すと後が大変になる」、ということでした。

前編:初のちゃんとDIY~客付体験#1物件購入編

 

この学びを生かし、以下を基本方針としました。
①出来る限り素材を生かす
→畳は表替え、磨けば綺麗になるキッチンは掃除のみ、残置物のソファをリメイク etc.
②費用対効果を考え、DIYと外注をMIX
→同じ壁紙でも壁はDIY、高い梯子が必要な階段・下地が難しい形の場合や天井は外注 etc.
③物件に泊まり込み
→往復の移動時間やホテルに泊まる費用の節約

 

●DIYのざっくり手順

 

⓪リフォームプランを考える。
→ 1番にDIY中の寝室を決め、寝泊りできる最低限の掃除も最初に!電気・水道の契約はDIYが始まる前に行っておくことも忘れずに。僕は物件に泊まるDIYでも、地元の銭湯や全国にあるジムのシャワーを利用していたため、ガスは最後に契約するようにしています。

 

①残置物処理
→ ゴミは産業廃棄物処理場、本は古本屋、エアコン・金属類は屑鉄買取へ。

 

②草抜き+防草シート張り
→ DIY期間が長くなればなるほど何度も草抜きをしなければならなくなるため、外構は先に防草シートを張るのがおすすめ。(ただし、人工芝は最後に張らないと、落ち葉がたまったり野良猫に糞をされるので要注意!)

 

③和室の洋室化+ひたすら塗装
→ 塗装時のマスキングに手間がかかるため、汚れても良い状態の初期に塗装しておくのが◎。

 

④電気屋さんへの配線の外注
→ 壁や天井に石膏ボードを貼る前に電気屋さんに配線工事をしてもらわないと、せっかく貼った石膏ボードを取り外して配線後に再度貼る手間がかかったり、石膏ボードに穴を開ける必要が出て、その後壁紙や塗装の前のパテの処理が大変になるので工事の段取りはリフォームプランを決めるタイミングで業者さんと連携を取る必要があります(この段取りが難しい・・)。

 

⑤ボード・コンパネ貼り+クロス・CF仕上げ
→ クロスやCFはやればやるだけ技術がUPするため、初めての場合はメイン以外の部屋や小さい面から貼る練習を!

 

⑥一部大工さんにボード貼り外注+クロス屋さんに天井・階段のクロス貼り外注
→ DIYerでも費用対効果を考えて、難易度が高い箇所や高い梯子が必要な箇所はプロに外注するのがおすすめ。この物件では、部屋の中に階段があり、天井高が高かったため、DIYで節約できる費用よりも外注をするメリット(労力、時間、手間、技術、高い梯子などの工具の購入費用・保管コストの削減)が大きいと判断し、高い場所は外注を行いました(トイレ交換込みで14万円程度)。

 

⑦風呂場の壁の塗装+防滑シート貼り
→  小さすぎる浴槽でしたが、「素材を生かす」の原則に基づき掃除のみ行いそのまま利用。

 

⑧汲み取りトイレを簡易水栓へ切替・ボード貼り、倉庫の穴埋め
→ DIY中や外注の大工さんたちもトイレを使いたいため、初期にリフォームをしてしまうと汚れがたまります(特に汲み取りの場合は匂いもつきます)。また、トイレリフォーム中はトイレが使えないので、汚れ作業がひと段落したタイミングで短期間で完了するタイミングに着手しています。

 

⑨寝室としていた和室の壁紙貼り+表替え
→ 「素材を生かし」、畳は表替えのみ。寝室に着手する頃には別の部屋でも寝れるくらいリフォームを進めるのがポイント!

 

⑩キッチンまわりの掃除+CF貼り
→ このタイミングでガスの契約を行い、お湯が出るかなどもチェック!

 

その他:建具の装飾(塗装、シート貼り、ノブの交換など)
※特に閑散期や田舎の物件では、募集後すぐに内見が入らないことも多い為、細部が完成していなくても募集を開始し、募集中に装飾や内見で指摘を受けた箇所の修繕を同時並行で行うのがおすすめです。

 

リフォームのコンセプトはナチュラル+北欧(初DIY物件なので、今見るとツッコミどころばかりですが思い出深いです)。

懸案事項は費用と手間の関係で洋室化しなかった和室(下記写真)をどうリフォームするか。

ただの和室がある部屋は敬遠されるかなと考え、この部屋だけは「旅館みたいなカッコいい和室」を目指し、ブラックを基調にした内装にしました。
青い壁紙:旧 FE6049→現行 FE74088
黒い蛇腹線の壁紙:RF6569(廃番)


襖の壁紙:旧 TMC5144→現行 TWP 9165

 

投資家仲間に内見してもらった時に一番好評だったのは、和室から洋室化まで完全DIYをした下記の部屋です。2階は日当たりも良いので、日光×白は強いと感じました。


こちらも部屋も元々は和室。

この部屋は壁紙ではなく塗装仕上げにしましたが、木材を白色で塗装をする際は、木材のアクが出てくるので、いきなり白を塗るのはNG。アクドメールを塗ってから白色を塗りましょう!
▼アクドメール
https://www.fujiwara-chemical.co.jp/product/20610/

 

この部屋は天井も白色を4回塗ってます。肩と首を間違いなく痛めますので、ご注意を(笑)

▼使用した白塗料:なぜかこの商品は激安でおすすめです!!
https://x.gd/XNC0U

一番苦戦したのは、売主様の手によって、爽やかなターコライズに塗装されたこちらの部屋。

 

塗装仕上げが大変だったのでクロス仕上げにしたほうが時短になるかと思っていたのですが、まさかの障害発覚。
元の壁についていたパネルのジョイント部分が盛り上がっており、壁が隆起していたのです・・・。
ジョイント撤去が難しく、やむをえず、ボードを上貼りしました。
ジョイント部分以外に石膏ボードを貼り、ジョイント部分をパテで埋めていったのですが、広範囲だったこともありパテを大量に使う羽目になり時間がかかりました。

 

同じように天井もボードを貼ったのですが、石膏ボードは重たいので、1人での作業は非常に難しいです。今の僕であれば、タッカーなどで仮止めしてやりますが、当時はインパクトで地道にビスを打つ方法しか知らず、ボード一枚貼るにも夫婦2人で大揉め・・・。
(石膏ボードを両手で抑えている妻)「早くビス打ってよ!」
(片手でビスとインパクトを持っている僕)「あれ形が合わないな・・・?」

DIYの1番のデメリットは、疲れてくる夕方に些細な事で苛立つようになること(笑)

アクセントクロス:RE 51354
CF:HM-10081
壁クロス:RE51020
ウォールライト :https://x.gd/BcOpf

築古物件は思わぬ構造の建物が多いですよね。この物件もリビングになるはずの部屋に、なぜか2段ベッドが部屋に組み込まれていました(笑)
撤去して収納にすることも考えましたが手間と時間を考えた上、子連れやペット連れの方が入居した場合は用途があるかも、と思い、思い切って残すことにしました。
こちらも白コーデで統一!奥は青色のアクセントカラーで塗装。


白い壁紙:LW 4546
CF:LH-81088

 

トイレは築古物件の味を残した塗装仕上げにしました。
目を引くアクセント部分はミルクペイントのピスタチオグリーンです。
このターナー色彩のミルクペイントシリーズは、マットで上品な仕上がりになるのでどの色もかわいく仕上がりますね^^(ただし、他の塗料より割高なのでアクセントにのみ利用しています。)


汲取から簡易水洗に変更する際の注意点はトイレの値段です。簡易水洗用のトイレを購入しなければなりませんが、普通のトイレの2.5倍(約6万)くらいするのでご注意を。

 

もとのお風呂はこんな感じ。浴槽が小さかったので交換したかったのですが、浴室自体大きくないことや費用対効果と時間を考え、既存のまま利用することにしました。

 

バス用の塗装で白に塗り、シャワー水栓と追い焚き仕様に変更しました(ガス会社の貸与品)。

簀子の下に排水口がむき出しとなっていた床は、防滑シートを貼ってリフォーム。重量があるので施工が大変ですが、仕上がりは非常に綺麗になります。
▼サンゲツ ノンスキッド 防滑性ビニル床シート (PX-822-S)

 

いかがでしたでしょうか?次回は本物件の客付編になります。
FAPははじめてDIY物件を完成させ、自身満々で募集を開始したのですが、まさかの落とし穴が・・・。 乞うご期待下さい!