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不動産調査の仕事は副業・複業でも可能?

空家ベース編集部

近年続く副業・複業ブームにおいて、

  • 「不動産業界の経験を副業に活用した仕事はないか?」
  • 「不動産の知識や経験を活かして副収入を得たい」

と考えている方におすすめしたいのが「副業の不動産調査」です。

「副業の不動産調査」では主に次の仕事を行います。

  • 現地調査や役所調査の代行
  • 空き家の調査

副業として取り組みやすい内容であり、不動産会社に勤める現役営業マンが休日や隙間時間に調査したり、フリーランスの方が調査を代行するなど多くの方が活躍しています。

本記事では、副業の不動産調査はどんな仕事なのか、不動産調査はどうすればできるのかなどを中心に解説していきます。また、初心者や初めて調査業務を引き受ける際に、調査のマニュアルはあるのかなどについても触れますので、副業で不動産調査を始めようと考えてる方はぜひともご参考ください。

この記事で分かること

  • 副業の不動産調査ではどのような仕事をするのか
  • 副業で不動産調査はどうすればできるのか
  • 不動産調査をやるときにマニュアルなどはあるのか

副業の不動産調査はどんな仕事?

副業の不動産調査では主に以下の仕事を行います。

  • 現地調査や役所調査の代行
  • 空き家の調査

調査代行会社に業務委託形式で依頼されることもありますが、フリーランスの方が請け負うことも少なくありません。

現地や役所調査の代行が多い

不動産購入や仲介契約の前に行われるのが「不動産の物件調査」です。

以下を見極めるために「不動産の物件調査」を行います。

  • 対象不動産の接道状況
  • 前面道路の幅員や公道・私道の種別
  • 再建築を行うときに問題はないか
  • ハザードマップ内に入っているかどうか
  • 当該物件が使用できるインフラの整備状況

物件調査は大きく「現地調査」と「役所調査」に分けられます。
これらの情報は、顧客(物件の所有者)からの情報や現地調査だけでは把握できない情報が分かるので、とても重要な調査なのです。

現地調査の具体例
① 現地写真を撮る
(建物の状況・道路・建物・ガス埋設部分・公共上下水マンホール・隣地境界部分・周辺環境)
② 越境物の有無の確認
③ 境界の確認(道路・隣接地)
④ 現況道路の幅員・接道の長さ
⑤ 高低差の確認(擁壁)
役所調査の具体例

① 上水道埋設管図面・下水道埋設管図面・ガス埋設管図面の取得
② 都市計画情報・建築基準法・その他法令や条例の制限の有無の確認
③ 建築計画概要書・記載事項証明書の取得
④ 宅地造成平面図・開発登録簿の取得
⑤ 道路台帳図・認定道路図面取得・道路幅員調査
⑥ 換地であれば換地図面の取得
⑦ 埋蔵文化財調査
⑧ 土砂災害ハザード・洪水ハザードマップ・内水ハザードマップの確認
⑨ 浸水履歴の確認

行政によっては、ホームページで公開されている情報もあります。その場合は、ネットで取得できるものはネットで情報を取得し、市役所に行かなければ取得・調査できない部分のみを市役所で行えばよいでしょう。

また、現地調査や役所調査とは別に「法務局調査」というものもあります。具体的には、土地及び建物の登記簿謄本、公図、地積測量図、建物平面図や対象不動産に隣接する土地及び、前面道路の所有者情報を取得します。法務局で取得する登記情報は対象不動産の調査を行ううえで欠かせない情報です。

空き家の調査の仕事なども

副業の不動産調査の仕事のなかには、空き家の調査を募集しているケースも多く存在します。

空き家の調査では「空き家であるかどうかの判断材料」や「空き家の実態」を把握するために、現地調査を行います。主な調査項目は以下のとおりです。

  • 外観(廃屋風、キレイなど)
  • 表札(表札はあるか、ないか)
  • 雨戸(全部締め切り、一部締め切り、締め切りなし)
  • 郵便ポスト(塞がれてる、郵便物等が溜まっている、郵便物等が溜まっていない)
  • 居住のサイン(洗濯物の有無、庭先の手入れ、残置物の有無など)
  • 現地写真の撮影

参考として、福岡県の『空き家実態調査の手引き』より、空き家であると判断できる要因を以下のとおり記載します。

まず、外観目視にて「空家である」と判断できる要因を以下に記載します。
○電力メーターが取り外されている。
○電力メーターが動いていない、かつガスメーターが「ガス止」と表示されている
若しくはガスボンベ自体が外されている。
○敷地内の雑草や樹木が伸び放題で、玄関及び建物内の到達が困難である。
(引用元:福岡県|空き家実態調査の手引き p.8)

さらに、空き家だと判断されたら、空き家や敷地の有効活用、売買やリノベーションを提案するために、役所調査として登記情報(所有者事項、全部事項)を取得し、所有者を調べることもあります。

業務委託形式の案件が多い

不動産調査の案件は業務委託形式で行われることが多いです。

企業に直接雇用されるのではなく、不動産調査を行ってくれる人や代行会社を「業務委託」の形式で募集します。応募した人や代行会社の中から条件に当てはまる人を選び「業務委託契約」を締結し不動産調査を委託する、という方法です。

フリーランスの方も多く活躍

不動産業界で経験を積んだ方や不動産調査に詳しい方がフリーランスとなって、不動産の調査を請け負うことも珍しくありません。

また、土地家屋調査士や不動産鑑定士などの資格保有者が個人事務所を開業し、そのほかの業務と並行しながら役所調査や現地調査を引き受けることもあります。

現役不動産営業マンなどが隙間時間でやることも

本業で不動産の営業マンをやっている人が、休日を利用して副業で不動産調査を行うこともあります。

例えば、火・水曜日が定休日の会社に勤めている場合、基本的に市役所は平日のみ開庁しているため、火・水曜日の休みの日に役所調査を行うことが可能です。ただし、本業の会社の規定を確認し、副業を行ってもいいのか、規定の違反にならないのかをよく確認しましょう。

副業で不動産の調査をやるには?

副業で不動産の調査をやるためには何をすればいいのか、何が必要なのかという点について見ていきましょう。

  • 不動産の調査の案件を探す
  • クラウドソーシングサービスでの募集もある
  • 不動産実務の知識・経験は必要

ひとつずつ解説していきます。

不動産の調査の案件を探す

まず、案件がないことには不動産調査を行えないため、不動産の調査の案件をインターネットや求人サイトなどを通じて探します。

ただ、実際にはあまりインターネット上には不動産の調査の案件は掲載されていません。インターネット上で探しているだけでは理想的な副収入を得られる見込みは薄い、という点をあらかじめ承知しておきましょう。

クラウドソーシングサービスでの募集もある

次に、不動産の調査の案件をクラウドソーシングサービス上の募集で探すという方法があります。

クラウドソーシングサービスとは、仕事を依頼したい”発注者”と仕事をしたい”受注者”を効率よく繋ぐマッチングサービスのことです。ランサーズやクラウドワークスなどが有名です。

プロフィールを登録する必要はありますが、登録が終われば、その日から副業を開始できます。

実際にクラウドワークスでは、

  • 重要事項説明書作成のための調査
  • 対象となる不動産物件の外観や室内の現地撮影

などの調査案件が募集されています。調査案件は、長期継続で仕事を依頼されるケースもあれば、単発で仕事が完結するケースなどさまざまです。

複数のクラウドソーシングサービスに登録しておくと、受注案件の間口が広がります。また、不動産実務の経験や資格などをアピールすると、受注案件の単価アップも期待できます。

経験や知識、時間をフル活用して効率よく副収入を得る手段として有効です。また、案件を引き受けるか否かを自由に決められるため、本業が忙しいときは副業をセーブするなど、仕事の自由度は比較的高いといえます。

不動産実務の知識・経験は必要

インターネットや求人サイト、クラウドソーシングサービス上で不動産の調査の案件を探すことになるわけですが、どちらにせよ不動産実務の知識や経験は必要です。

役所や現地調査では、売買契約書や重要事項説明書などに記載する重要な情報を調査します。また、不動産の専門用語や法令に触れる機会が多く、全くの未経験者では「難しい」と感じる可能性が高いため注意が必要です。

一方、宅地建物取引士や不動産コンサルティングマスターなど不動産関連の資格保有者、もしくは、十分な知識を持つ不動産業界経験者なら調査業務を滞りなく遂行できます。

不動産の調査パートナーを募集しています

弊サイトでも、不動産調査や現地の写真撮影にお力添えいただける方を募集しています。
不動産業界経験者のフリーランスの方、現役の不動産営業マンなど、空き家を有効活用し再生させるために協力してくださる不動産の調査パートナーを募集中です。

未経験の方も撮影だけの案件も

不動産調査の経験がなく、不動産の知識が全くない人でも、調査対象になっている物件の現地写真を撮影するだけの案件もあります。

物件を探す人にとって、物件が魅力的に映るように写真を撮る必要はありますが、不動産の専門的な知識は必要でないため未経験者でも安心して取り組める仕事といえます。

調査はマニュアルに沿って実施いただきます

これまで説明した内容を見て、不動産調査の仕事が「難しそう」「大変そう」と感じる方もいるかもしれません。

ところが、依頼される不動産調査の仕事は、多くの場合、不動産調査用チェックシートや調査方法をまとめたマニュアルが用意されています。
チェックシートやマニュアルに沿って不動産調査を行い、現地で気付いたことや役所で聴取した内容をメモとして残し、依頼主に調査内容を報告することが一般的です。

不動産調査業務委託のお問い合わせ

副業で不動産調査の仕事を行うと、不動産業界の経験や知識を存分に活かすことができます。

不動産調査では、役所調査や現地調査を代行することが多く、業務委託形式で請け負うこともあれば、フリーランスの方が活躍する場面も増えつつあります。また、社内規定の範囲内において、不動産会社の現役営業マンが隙間時間に調査するケースも珍しくありません。

写真撮影だけの案件も多くあるため、未経験者でも副業をスタートできます。さらに、用意されたマニュアルに沿って調査を実施するため、安心して調査できます。

「不動産の経験や知識を活かしたい」「副業で空き家調査をしてみたい」という方は、お気軽に当社へお声がけください。

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