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空き家をリフォームする際の費用相場と、お得にリフォームする方法を解説
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空き家をリフォームする際の費用相場と、お得にリフォームする方法を解説

空家ベース編集部

空き家をリフォームしたいが費用の相場が分からない人や、空き家のリフォーム費用を安く抑えたい人は多いのではないでしょうか。

本記事では、空き家のリフォーム工事の費用相場とお得にリフォームする方法を解説します。

この記事でわかること

  • 空き家をリフォームするときの工事費用は大きく、「外装、水廻り、内装、外構」に対してかかる
  • 空き家リフォームをお得に行う方法として「DIY、補助金、火災保険の活用」が挙げられる
  • 空き家リフォームの工事は、業者に依頼する部分とDIYする部分に分けた方が費用を抑えられる
  • 空き家リフォームで小規模な工事を行うなら、ミツモアや家仲間コムなどのマッチングサイトの活用がおすすめ

空き家リフォームの費用相場

一言で「リフォーム」といっても、工事にはさまざまな種類があります。

一般的に、リフォーム工事は建物の修繕など原状回復のために行うものを指します。下記でリフォームの種類や、リフォーム業者に依頼した場合の工事費用相場について、実際の見積書や請求書などを参考にしながら確認していきましょう。

外装リフォームの費用相場

代表的な外装リフォームは、以下の4つです。

・外壁塗装
・屋根塗装
・防水加工
・耐震加工

一般的に、外壁塗装・屋根塗装の耐用年数は約10年〜15年とされています。

築年数から15年以上経過し、外壁・屋根塗装が新たに施されていない場合は、外装リフォームを検討しましょう。

そのほか、外装リフォームには、築年数の古い戸建ての瓦屋根を、軽量で強度のある金属屋根などに葺き替えたり、ベランダやバルコニー部分などの防水加工も行うことも含まれます。

外装リフォームは、足場を設置したり大規模な工事になることが多いため、比較的工事費がかかります。

リフォーム工事の費用相場(外装)

【事例】外装リフォーム

ポリカーボネート屋根の板金工事費用は、4.2万円でした。
ポリカーボネート屋根の板金工事費用見積もり

水廻りリフォームの費用相場

代表的な水廻りリフォームは、以下の4つです。

・キッチン
・浴室
・トイレ
・洗面所

水廻りの設備は、毎日使用するものです。汚れや傷みが発生しやすく、かつ、構造部分の腐食や劣化に気付きにくいです。

また、設備自体を新調することだけでなく、水道の配管の位置を変えたり、給湯機器の交換を行うケースも含みます。

リフォーム工事の費用相場(水廻り)

【事例】水廻りリフォーム

トイレの和式から洋式への改修工事の費用は、26万円でした。

トイレの和式から洋式への改修工事の費用

給水給湯設備や排水設備などの工事費用は、8.6万円でした。

給水給湯設備や排水設備などの工事費用

内装リフォームの費用相場

代表的な内装リフォームは、以下の3つです。

・床フローリング貼り替え
・壁紙、天井クロス貼り替え
・建具の交換

床フローリングはメーカーによって色や木目の幅などが異なり、種類が豊富です。壁紙と天井のクロスは色やデザイン性の高いものなどさまざまな種類があります。

床や壁紙は目に付きやすい箇所です。貼り替え工事を行うだけで、新築のような内装の仕上がりになります。

また、建具の交換工事も内装リフォームに含まれます。建具自体は壊れておらず、表面だけに傷がある場合には、建具シートを貼り替えて見栄えを良くすることもあります。
リフォーム工事の費用相場(内装)

【事例】内装リフォーム

2階建の戸建物件のフロア貼り替え、キッチン周りの下地補修などの工事費用は、約17.5万円でした。

2階建の戸建物件のフロア貼り替え、キッチン周りの下地補修などの工事費用

別物件のクロス貼りを含む、フロア貼り替え工事の費用は、約18万円でした。

クロス貼りを含む、フロア貼り替え工事の費用

外構リフォームの費用相場

外構リフォームとは、門扉、アプローチ、カーポートなどの建物の外側にある構造物や庭部分全体の工事を指します。

外構リフォームは、住宅の印象を変えるだけでなく、施し方によっては防犯性の高いものにすることも可能です。

リフォーム工事の費用相場(外構)

お得に空き家をリフォームする方法

ここでは、お得に空き家リフォームする方法を紹介します。

補助金制度を活用する

国や自治体では、地方の活性化や定住を促進するために、間取り変更や耐震工事、バリアフリーの導入などの空き家のリフォーム工事を行う場合に、補助金や助成金を用意している場合があります。補助金制度を利用できる要件は自治体によって様ざまですが、補助金や助成金を活用することで、リフォーム費用を抑えることができます。

可能なところはDIYする

電気・給排水設備・ガス関連を扱う工事は難易度が高いため、リフォーム業者への依頼をすることをおすすめしますが、壁紙の交換や、門塀・木部の塗装など、住宅の耐久性やライフラインに影響のない部分は、DIYでも出来ることは多く、リフォーム費用を安く抑えることが可能です。

火災保険を活用する

自然災害で被害にあった箇所があれば、火災保険を活用することも可能です。

例えば、台風で雨どいが外れてしまったなどの被害があった場合、火災保険を申請して審査が下りれば、足場を組み立てて交換工事をする事が出来ます。そのタイミングで足場の組み立てが必要な他の工事も一緒に行なえば、雨どい交換の費用だけでなく、足場費用も節約することができます。

ただし、火災保険の申請条件には期間が定められているケースが多いため、火災保険を申請する際は早めに手続きを行うようにしましょう。

空き家のリフォーム業者選びの注意点

リフォーム工事は、基本的に「人工(にんく)と資材費」で決まります。

多重請負構造にあるため、広告を出している有名な事務所ほど、工事費用は高い傾向にあります。

一方、リフォーム業界は、特別な資格が不要な工事もあり、技術が高ければ独立しやすい業界であるため、個人事業主の職人が非常に多く存在します。

「では、個人事業主に発注した方がいいのでは?」と思われがちですが、そうとはいえません。たしかに工事費用は安くなる傾向にありますが、工事後に不備が発覚した際の対応がいい加減であったり、資金繰りの関係で廃業したりするリスクがあるからです。

そのようなことを想定するなら、割高でも信頼できる有名な事務所に依頼したほうが質的にも費用的にも正解、という見方もできます。

また、屋根の葺き替えや、下水の接続工事といったリフォーム工事の内容によっては、対応可能な業者が限られるため、ある程度費用相場が固まっていることも事実です。

そのため、リフォーム業者を選ぶときは、すべてを依頼するのではなく、自力でできる箇所はDIYや補助金を活用し、必要な箇所だけ業者に依頼するようにしましょう。そうすることで、工事費用を極力抑えることができます。

特に、小規模な工事を行う場合は、リフォーム業者をマッチングサイトで探すのがおすすめです。

空き家リフォーム業者はマッチングサイトで探すのがおすすめ

今回はおすすめのマッチングサイトとして、くらしのマーケット、ミツモア、家仲間コムの3つを紹介します。

くらしのマーケット

くらしのマーケットは、引っ越しやハウスクリーニング、不用品回収や家事代行など暮らしに関わる業者を簡単に比較・予約できるマッチングサイトです。運営元は、みんなのマーケット株式会社です。

提携している店舗・業者の数は約40,000店存在します。さまざまな業者の料金を比較しながら、各地域に存在する業者に対してWebやアプリ上で申し込みできます。

ミツモア

ミツモアは、暮らしからビジネスまで幅広くプロに見積依頼できるプラットフォームです。運営元は株式会社ミツモアです。

「この仕事、誰にお願いすればいいかわからない」という悩みを持つ依頼者と悩みを解決できるプロをつなぐ架け橋として、多くの利用者から高い評価を得ています。リフォームのほか、便利屋や庭の手入れ、ハウスクリーニングなど住宅に関連するカテゴリーも豊富で、必要項目を入力すれば複数業者から一括で見積もりを取れる点が特徴です。

家仲間コム

家仲間コムは、1,700以上のリフォーム業者が登録し、希望の工事内容にマッチする地元のリフォーム業者を無料で紹介してくれるサービスです。運営元は、株式会社マッチングジャパンです。

「家のリフォームや修理をお願いしたいけど、おすすめの業者を知らない」という方におすすめします。匿名で業者を紹介してもらえ、住所や電話番号も不要で、いきなり家を下見される心配もないため、安心して利用できます。

空き家リフォームのメリット

空き家をリフォームするメリットは、主に以下の3つです。

空き家をリフォームするメリット

  • 資産価値の増加
  • 倒壊や犯罪のリスク軽減
  • 特定空き家に認定されにくい
  • 特に、賃貸用物件として不動産投資を検討している方にとっては、「資産価値の増加」が重要でしょう。

    どれだけ立派なリフォーム工事を施しても、借り手が見つからなければ意味がありません。また、固定資産税やメンテナンス費用などは継続的に負担しなければならないため、資産価値を高め、「この家に住みたい」という需要を満たす必要があります。

    空き家リフォームのデメリット

    空き家をリフォームするデメリットとして、以下が挙げられます。

    費用がかかる

    先述したとおり、簡単なリフォーム工事であれば数万円程度で済みますが、全体的なリフォームを工事業者に依頼する場合には、数十万円〜数百万円かかる点を念頭に置いておきましょう。

    まとめ

    空き家をリフォームする際は、費用相場を把握し、リフォーム業者に依頼する部分やDIYをする部分を判断するようにしましょう。また、小さい工事であれば、リフォーム業者のマッチングサイトを活用すると、費用も抑えられお得です。「空家べ―ス」は、全国の空き家情報を掲載し、空き家を売りたい人と買いたい人を繋げるためのポータルサイトです。空き家の売買や古民家、古家付き土地などの利活用に興味ある方はお気軽にご相談ください。