空き家のDIYは初心者でも可能?初心者でも施工可能な部分と注意点を解説

日本では、近年、少子高齢化や、都心への移住による地方人口減少などの理由により、空き家の数が増加しています。

平成27年に発表された「平成25年住宅・土地統計調査」(総務省統計局)では、空き家数は820万戸で全国の住戸の13.5%を占め、過去最高となっています。

社会問題となっている空き家問題ですが、相続や買取で手に入れた空き家をDIYした、空き家活用が注目されるようになっているのをご存じでしょうか。

田舎暮らしや地方での暮らしに憧れた人が空き家DIYをして理想の住まいを手に入れている様子などがテレビや雑誌などでも取り上げられています。

本記事では、空き家DIYに興味があるけど初心者で不安がある方や、中古物件を活用した不動産投資に挑戦したい方向けに、空き家のリフォーム・リノベーションをDIYする際のポイントや注意点について解説します。

参考:平成25年住宅・土地統計調査|総務省

この記事で分かること

  • DIYした空き家には賃貸や民泊などさまざまな活用方法がある
  • 電気・給排水設備・ガスの工事は初心者のDIYでは難しい
  • DIYの前に空き家の状態や耐震性を確認しておくことが重要

リフォーム・リノベーションした空き家の活用方法

空き家をリフォーム・リノベーションした場合の活用方法はさまざまです。用途によって、どこを重点的にDIYするべきかも異なってきます。

賃貸住戸やシェアハウス

不動産投資物件として空き家を活用することができます。空き家を一般的な賃貸物件やシェアハウスとして貸し出す場合、リフォームや改修工事は必須ではありませんが、借主を見つけやすくするためにも設備や間取りを変えたり、見た目をよくするための工事は行ったほうがいいでしょう。

工事する場合の費用と毎月の収入がいくらくらいになるのか、事前に計算したうえで、賃貸物件として貸し出す必要があります。賃借人が決まれば、毎月安定した家賃収入を得ることが可能になります。

民泊

民泊とは、旅行者などに自宅や別荘などを宿泊サービスを有償で貸し出すことを指します。特に、観光地にアクセスしやすいエリアにある空き家の場合は、民泊の需要が高いため、民泊事業として成功する確率も高くなるでしょう。

しかし、民泊にはさまざまな規定や法律が関係してくるため、事前に自分で調べて理解しておくことが必要です。民泊は外国人観光客からの人気が高いため、古い日本家屋の良さを残しながら、住み心地を向上させた古民家風にDIYするのもおすすめです。

地域のコミュニケーションの場

空き家をDIYして古民家カフェを経営する活用方法もあります。古民家カフェは、外国人観光客だけでなく地域住民の交流の場としても利用されることが多いため、地域活性化にも貢献できるでしょう。

空き家DIYで初心者でも施工可能な部分とそうでない部分

空き家をDIYする場合、初心者でも施工が簡単な部分と専門的な知識やスキルが必要になり初心者では施工が難しい部分があります。
初心者でも可能なDIYと専門的な知識やスキルが必要となるDIYとを分け、そのうえで、すべて自分で作業するのか、一部を専門の業者に依頼するのかを考える必要があります。

初心者でも可能な空き家DIY

初心者でも可能なDIYは以下のとおりです。
・壁紙やフローリングの張り替え
・室内の塗装、一部外壁の塗装やタイル張り替え
・家具、建具、収納部分のDIY
壁紙やフローリングの張り替え、家具や建具のDIYに必要な材料や工具はホームセンターで購入することができ、比較的初心者でも可能な工事です。また、室内の塗装や外壁全体でなく一部分の塗装やタイルの張り替えであれば初心者でも簡単にすることができるでしょう。家具や収納のDIYも、初心者向けの教材や動画が豊富に紹介されているので、参考にしながら作ることができます。

専門的なスキルが必要な空き家DIY

専門的な知識やスキルが必要となるDIYは以下のとおりです。
・電気配線
・給排水設備の交換工事(お風呂、トイレやキッチン廻りなど)
・ガス工事
・柱や壁など建物の構造に関する部分
・家の間取りを変える工事
・増改築に該当する工事

電気・給排水設備・ガスの工事は専門的な知識が必要となり、素人が行うと工具などの使い方が分からずに危険な工事となるため、専門業者に依頼することをおすすめします。また、キッチンやお風呂に使う製品の交換工事は給排水工事も関係するため、こちらも専門的な知識やスキルが必要な工事となります。
建物の構造に関する工事・間取りを変更する工事・増改築に該当する工事は、建築基準法に関係する工事です。建物の種類や規模によっては、構造計算が必要だったり、建築確認申請が必要だったりするため素人にとってはとても大変です。専門の業者に依頼しましょう。

初心者が空き家をDIYするときの注意点

初心者のDIY
ここからは初心者が空き家をDIYするときの注意点をお伝えします。せっかくの空き家活用に無駄な費用や時間を費やさないためにも、事前に把握しておきましょう。

空き家の状態を確認する

空き家をDIYする前に、まずは対象となる空き家の状態をしっかり把握することが大切です。扉や天井、建材の状態、隙間風の程度などをチェックし、修繕工事が必要な箇所を把握していきます。ぱっと目に見える部分だけでなく、雨漏りやシロアリ被害など細かく調べないと分からない部分も丁寧に確認していくことが重要です。屋根裏や床下はもちろん、水道や電気などの状態についても確認しておきましょう。特に床下にシロアリ被害などがあれば、大規模な駆除や修繕費用が必要になる場合があるため、空き家の状態を確認し、予算と比較しながら、DIY費用とDIY以外にもかかる費用がないかを確認することが大切です。

耐震性にも注視する

空き家の耐震性も確認しておく必要があります。大まかな目安としては、1981年より前に建築されている空き家は、旧耐震基準をベースに建てられている物件です。中には現在の耐震基準に結果的に沿っている物件もありますが、空き家の建築年月日や耐震補強の工事履歴の有無などを確認しておきましょう。

基礎知識を身につける

DIYでリノベーションを行う場合、工事の基礎知識や技術がないと、失敗や事故につながる可能性があります。事前に、DIYに関する書籍やWebサイトなどを参考に、基本的な知識を身に付けておきましょう。

事業活用を目指すならきちんとした事業計画が必要

空き家を家賃収入として活用するためにDIYを行うのであれば、事業計画をしっかりと練りましょう。立地条件は良いか、DIY工事による付加価値はどのくらいか、工期の期間設定や費用回収の見込みなどを立てておく必要があります。安全性や信頼性に関わる箇所には費用を掛け、インテリアや空間づくりにおいては、費用をかけず行なう方法を検討するのもおすすめです。

まとめ

空き家は初心者のDIYであっても再生することができ、活用方法も様ざまな可能性が広がります。ただし、電気・給排水設備・ガスの工事など専門性の高い工事については、すべて自分で施工するのではなく、プロの専門業者に任せるなど、DIYする部分と業者に依頼する部分とに分けることをおすすめします。

空家ベース」では全国の空き家を取り扱い、空き家を売りたい方と再生したい方を繋ぐサポートをしています。空き家を購入しDIYをして活用してみたいと考えている方はぜひお気軽にご相談ください。