コラム
契約手続き

不動産売買契約の流れ

空家ベース編集部

不動産を購入する際の流れについてご説明します。

希望条件を整理する

予算や住みたい地域・間取り・入居する時期などを整理します。

投資用物件の場合は、その物件を購入するにあたってどの程度の利回りを期待するのかを確認しておきましょう。その場合は、株式や国債など、他の資産運用に投資した際に予想される利回りと比較して決めることをお勧めします。

物件を探す

インターネットや不動産会社からの紹介で、物件を探します。

整理した希望条件に合うものを選びましょう。

この時、募集広告には「表面利回り〇%」と記載されていますが、その数字がそのまま自らの収入にならないことは十分に注意しなくてはいけません。

表面利回りとはその物件で発生する家賃収入の総額を購入価格で単純に割ったものです。取得にかかるイニシャルコストや、毎月かかるランニングコストは一切含まれていないため、実際の利回りはより低下します。

「表面利回り10%だから株式を購入するより利回りが高い!」と考えるのは早計です。購入される際は、様々な費用を加味した資金シミュレーションを立てるようにしましょう。

現地見学

インターネット上の情報だけで不動産を購入するのは非常に危険です。現地を確認し、老朽化の具合やメンテナンスの様子を確認しましょう。

中古マンションなどの集合住宅を投資用に1棟まるごと購入する場合は、現地で共用部のメンテナンスが行き届いているかを確認します。具体的にはエレベーターや廊下・階段などの清掃が行き届いているかや、外壁や床のひび割れの有無、それらの補修がされているかどうかです。

購入申し込み

購入したい物件が見つかれば、不動産仲介会社を通して売主に対して購入申込書が提出されます。この際、必ず売却希望価格で購入申し込みを行わないといけないというわけではありません。価格交渉する余地があれば積極的に行いましょう。

不動産の売買契約の締結&手付金の支払い

交渉がまとまったら、不動産仲介会社が作成してくれる不動産売買契約を締結します。契約の前に、不動産仲介会社から物件の状態や契約内容などにその物件に関する重要事項説明がなされます。不具合がないかきちんと確認しておきましょう。契約締結時に、売買代金の一部を手付金として支払います。

残金受領&不動産の引き渡し

残金受領は不動産の引き渡しは同じタイミングで行います。一般的には買主が融資を受ける銀行の会議室などに買主・売主・不動産仲介会社・銀行の担当者が集まり、買主の口座へのローン融資・買主から売主への残金振込を行います。売主は自らの口座に残金の入金を確認次第、不動産を買主に引き渡します。これで、物件はもうあなたのものです。