浴室タイルの補修はDIYでコスト削減! ひび割れ・剥がれの修理手順と「業者必須」の判断基準
長期間空き家になっている戸建てや築古の戸建てでは、浴室タイルにひび割れや剥がれが生じていることがあります。
浴室タイルは防水性を確保する重要な部位であり、劣化を放置するとさまざまな問題を引き起こします。そのため、賃貸に出す前には適切な修繕が欠かせません。
しかし、専門業者に依頼すると修繕費用が高額になるケースも多く、症状によってはDIYでも対応できるため、状態を見極めたうえで判断することがポイントとなります。
この記事では浴室タイルの修繕について、自分で補修できる場合の具体的な手順や材料費の目安、業者に依頼すべき場合の判断基準や費用相場について解説します。
投資目的で中古戸建を購入予定する予定のある方は参考にしてください。
- ・浴室タイルの劣化がもたらす「投資物件への致命的なリスク」
・【コスト削減】症状別DIY補修の材料と具体的な手順
・業者に依頼すべき症状と費用相場
放置厳禁! 浴室タイルの劣化がもたらす「投資物件への致命的なリスク」

浴室タイルには水の浸入を防ぐ役割があり、高い防水性が求められます。しかし経年劣化により、タイル本体や目地にひび割れや隙間が生じると、建物内部へ水が浸入してしまいます。
この状態が続くと天井や壁、床内部に水が回り、家屋の資産価値が低下するばかりか、居住環境の悪化により入居者が退去してしまう恐れもあります。
さらに、劣化が進行してから修繕すると費用が高額になるため、早期対応・早期解決が大切です。
この章では浴室タイルの劣化がもたらすリスクについて解説します。
小さなひび割れが引き起こす最悪のシナリオ
浴室タイルの多くは磁器質でできていますが、強い衝撃には弱く、表面上は小さなひび割れであっても内部まで損傷が及んでいる可能性があります。
そのため見た目では判断が難しいケースも多く、タイルの下地まで劣化していると建物に深刻なダメージが及ぶことも少なくありません。
特に、重要な木部が腐食したり、シロアリが発生した場合は賃貸に出せなくなる可能性もあります。
建物内部への水の浸入と腐食、シロアリによる具体的な影響については、次のとおりです。
水の浸入と腐食
タイルのひびから浸入した水は、タイルや壁の下地をつたって広範囲に広がっていきます。
その結果、壁紙が剥がれる原因になったり、長期間放置した場合は柱や梁の腐食を引き起こします。
また、湿気がこもることでカビやダニが発生し、入居者の健康被害につながる点もリスクです。
シロアリ発生の温床
日本に広く生息しているヤマトシロアリは湿った木材を好み、水回り付近に巣を作ることが多い害虫です。乾燥に弱い性質があるため、適切に湿気対策をした家であれば発生しにくいとされています。
しかし浴室タイルの劣化により湿気が漏れ続けると、建物全体がシロアリにとって快適な環境になってしまいます。
シロアリが増えると柱や梁など構造上重要な木部が食害され、家の耐久性や耐震性の低下につながります。また、シロアリを餌とする昆虫やクモが外壁に集まりやすくなり、見た目も悪くなってしまいます。
シロアリの駆除し防蟻処理には、およそ10万円~30万円程度かかることが一般的です。浴室タイルの劣化を放置した結果、こうした修繕コストが発生する可能性がある点は、大きなリスクといえるでしょう。
劣化症状のタイプ別診断:DIYで対応できるのはどこまでか
浴室タイルの劣化を発見した場合は、なるべく早く対応することが重要です。しかし、タイルの劣化は、表面的な補修だけでは解決しないケースも多く、内部の下地や構造部分まで影響が及んでいることも少なくありません。そのため、DIYで対応できる範囲を正しく見極めることが重要なポイントとなります。
一般的に、軽度のタイル補修や目地のひび割れ、隙間の補修であればDIYで対応可能です。一方で、タイルの広範囲な破損や剥がれ、下地の劣化が疑われる場合は、専門業者に依頼するのが適切といえます。
また、DIYでの対応が可能であっても、未経験者にとっては相応の手間と時間がかかる作業となります。施工品質に不安がある場合や、仕上がりに自信が持てない場合は、早い段階で専門業者へ相談することも検討しましょう。
【コスト削減】症状別DIY補修の材料と具体的な手順

浴室タイルのDIY補修を選択する場合でも、処置が適切でないと家の劣化は進んでしまいます。
この章では、主な準備物と補修方法を症状別に解説します。
DIY共通の準備と材料費の目安
・マスキングテープ
・タオル
・コーキング剤(防水性の高いもの)
・タイル(タイル交換が必要な場合)
コーキング剤は、タイルのすき間を埋めて水や空気の浸入を防ぎ、気密性と防水性を高める材料です。ホームセンターで500〜1,000円程度で購入できます。
また、DIY補修ではタイルごと交換するケースもあり、使用する枚数や選ぶタイルによっては数千円の費用が発生します。補修範囲を事前に確認し、ホームセンターなどで相談することである程度費用をイメージすることができます。
症状1:小さなひび割れのDIY補修手順

小さなひび割れはコーキング剤を充填して補修します。タイルに近い色のコーキング剤を使用することで補修箇所を目立たなくすることができます。
作業は比較的簡単で、コーキング剤を直接塗布し、適宜時間を置いてから余分な剤を拭き取るのみで完了するため、ひびを見つけたら早めに対応することがポイントです。
症状2:タイルの欠け・剥がれのDIY張替え手順

タイルの欠けや剥がれがある場合は、タイルの張替えが必要です。具体的な手順は次のようになります。
1. マイナスドライバーやタガネを用い、古い目地材やタイルの残骸を下地を傷めないよう丁寧に削ぎ落とす。
2. 接着剤を新しいタイルの裏面に均一に塗布し、元の位置へ水平に貼り付ける。
3. マスキングテープでタイルの周囲を固定し、床面の場合は重しを載せて完全に乾燥させる。
4. 目地材をヘラで埋める。
5. 目地材を雑巾でふき取り、乾燥させて完了。
欠けたタイルや目地材が残っていると新しいタイルを水平に張れないため、綺麗に削ぎ落すことがポイントです。また、天井や壁面のタイルは固定が難しいため、マスキングテープの枚数を増やす、あるいは強力な粘着テープで補強するといった工夫が必要です。
作業時間は補修箇所の多さによって異なりますが、乾燥させる時間を含めて1日程度を想定してください。
症状3:目地の劣化・すき間の補修手順

目地のみが劣化している場合は、次のような手順で補修します。
1. マイナスドライバーなどを使って削ぎ落とす
2. 目地材を削ぎ落した部分にヘラで埋める。
3. 溢れた目地材を雑巾でふき取り、乾燥させて完了。
古い目地材が残っていると、新しい目地材が十分に接着しないことがあります。古い目地材が硬化して取れない場合は、マイナスドライバーに加えて金槌を使うこともあります。
目地の補修はタイルの交換より作業は簡単ですが、乾燥させる時間が必要なため、施工後は1日程度浴室を使用できません。
DIYでは危険! 業者に依頼すべき症状と費用相場
DIYは短期間で補修でき、費用も抑えられるため、投資物件ではできるだけ自分で対応したいと考える方も多いでしょう。
しかし、すべての補修をDIYできるわけではなく、状態によっては専門業者に依頼しなければ改善できない症状もあります。
この章では業者に依頼すべき代表的な症状と、費用・工期の目安について解説します。
業者必須の判断基準:土台まで劣化が疑われる場合
DIYで対応できるのは、あくまでタイル表面や目地といった表面的な劣化に限られます。
基礎や下地部分まで損傷している場合は、専門的な調査や施工が必要となり、DIYでの対応は困難と判断して差し支えありません。
特に、これら土台部分が劣化している場合は、内部まで水が浸入している可能性があり、被害範囲を正確に把握する調査が必要な場合があります。
タイルを剥がした際に下地の腐食や損傷が確認された場合は、DIYで対処するのではなく専門業者へ相談することをおすすめします。
業者依頼の費用と工期の目安
業者に依頼した場合、修繕内容によってはおよそ3万円〜5万円の費用がかかり、工期は1日〜2日が目安となります。
ただし、年末年始や緊急対応の場合は、別途費用がかかることもあるため注意が必要です。
このような事態に迅速に対応できるよう、日頃から地元の工務店や修繕業者と関係を構築しておくことも賃貸経営において重要なポイントです。
火災保険の活用可能性:突発的な事故が原因の場合
火災や地震などの自然災害によって浴室タイルが破損した場合は、火災保険を使って修繕できるか確認してください。
このような場合は専門業者による修繕が必要であることが多く、自分で補修してしまうと保険適用外になる場合があります。
また、災害による破損は、目に見えない部分に被害が及んでいる可能性もありますので、迷わず業者に依頼することをおすすめします。
まとめ

投資目的で中古戸建を購入した際に浴室タイルの劣化が見つかり、補修が必要になるケースは少なくありません。
浴室タイルの劣化を放置すると、建物の耐久性や耐震性の低下につながるおそれがあるため、早期対応することが重要です。
軽微な症状であればDIYで対応でき、費用も抑えられることから、可能な限り自分で補修する投資家も多いです。
一方で、下地や基礎の劣化が疑われる場合など、専門業者でなければ改善できないケースもあります。
判断に迷った場合は業者への相談を選択肢に入れておくことが、結果的に修繕コストやリスクの抑制につながります。
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