電気工事士の資格がなくてもやっていい工事、やってはいけない工事

DIYの上級者の中には不動産のリフォームを自前でやってのける達人がいます。
その様な人の中には、工事をブログなどに掲載しているケースを見かけますが、時として「この工事はNGなのでは?」と思う物もあります。その代表が電気工事。これは電気工事士の資格が必要と思われますが、本当はどうなのでしょうか。

目次

電気工事士とは

電気工事士は国家資格。扱える電圧や工事の内容によって第一種と第二種があります。第一種が最大電力が500キロワット未満の工場やビル、第二種が600ボルト以下の一般住宅や店舗の工事が可能となります。
ちなみに家庭用のコンセントは一般の物が交流100ボルト、エアコンなどが交流200ボルトです。ですから、一般の住居系不動産の屋内部分の工事であれば、第二種の資格でカバー出来ると言えます。

資格がなくてもやっていい工事・いけない工事

基本的には資格無しで出来る電気工事はほとんどありません。あるとすれば36ボルト以下のインターホンや玄関チャイムなどに限定されます。
電気工事と聞くと、電線と電線の接続やねじでの固定を思い浮かべるかも知れませんが、これらの仕事には資格が必要。配電盤からコンセントまでの屋内配線も電気工事士の資格が必要なのです。
ちなみに、配電盤の中の接続や電力量計の接続は無資格でも可能な工事とされていますが、この部分は電力会社の所有物となるので、不動産の所有者であっても勝手な工事は許されません。

違反した場合はどうなるか

無資格の電気工事には罰則が伴います。電気工事士法によると「3万円以下の罰金、または3ヵ月以下の懲役」が無資格工事には科せられることになっています。
無資格工事は感電や火災の起き得る工事。やはり素人が独断で工事をしてはいけないのです。

まとめ

電気工事士の資格について取り上げました。「こんな工事にも資格がいるの?」と感じた方も多いと思います。
しかし、電気工事は「危険が前提の工事」です。模型の組み立てとは完全に違うので、工事は専門業者に依頼しましょう。