浄化槽の設置はいくらかかる?年間維持費や補助金についても解説
浄化槽の設置はいくらかかる?
都市部に住んでいると下水道は普通に使われているので気にならないのですが、地方に行くと下水道が完備しているとは限りません。そこで使われるのが浄化槽です。
しかし、浄化槽と言ってもイメージがしにくいとも思います。そこで、ここでは浄化槽がどういった物か、コストはどれくらい必要かを紹介します。
浄化槽とは
浄化槽は微生物の力を借りて生活排水をきれいにする設備です。
単独浄化槽と合併浄化槽があります。
この内、単独浄化槽はトイレからの排水・し尿を処理する物。合併浄化槽はトイレからの排水に加えてキッチンや浴室からの排水も処理する物です。
単独浄化槽の場合、キッチンや浴室などの排水は処理されずに捨てられていたため、環境には良くはありません。しかし、合併浄化槽は生活排水全体を処理するため、環境に優しいとされています。
ちなみに、昔は家庭用の浄化槽と言えば単独浄化槽が主な物でしたが、今では単独浄化槽の新規での設置は法的に禁止され、新しい物件においては合併浄化槽の設置することとなっています。
浄化槽設置に掛かるコスト
浄化槽は大きなタンク状の大きな設備のため、購入や設置にも結構な費用が必要です。大きさによって費用が異なるため、建物に合わせなければなりません。基本的には建物の延べ床面積によって決まりますが、概略の大きさとコストは次の通りになります。
主に戸建て住宅用
5人レベルの物 :100万円
7人レベルの物 :140万円
共同住宅用
15人レベルの物(4戸):180万円
50人レベルの物(15戸):700万円
尚、工事は現場の状況によっても異なるので、都度の見積もりとなります。
また、自治体によっては補助金制度を設けているところもあるので、設置の前には役所に問い合わせるのがおすすめです。
福岡市:合併処理浄化槽設置助成制度
千葉市:合併処理浄化槽への転換費用の補助制度
維持管理にかかる費用
設置のあとは維持費用もかかります。年間の維持費用の相場は約5万円強(保守点検、清掃、定期点検)くらいを見積もっておきましょう。
まとめ
浄化槽について取り上げました。価格の概要と仕組みや種類のイメージが掴めたことでしょう。
投資用不動産の場合、利回りが気になってしまってコストを抑えたくなる物と思います。しかし、トラブル回避や入居者の生活クオリティのためには設備も気にすることが大切です。
空家ベース編集部です。空家と書いて「ソライエ」と読みます。Twitter・Instagram・公式LINEなどでも物件情報を随時配信しています。空き家を買って再生したい方、他では売れないと言われてしまった空き家をご所有の方はぜひご相談ください!