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空き家をDIYするときの費用はいくら?補助金の制度についても解説

空家ベース編集部

空き家のリフォーム・リノベーションをすることで、空き家を賃貸に出したり、民宿にしたりとさまざまな用途に活用することができます。特に、空き家を収入につなげたい場合は低予算で収めたい方が多いでしょう。
本記事では、空き家をDIYする時の費用や補助金の制度について解説します。

この記事で分かること

  • 空き家をDIYする場合の主な費用は、材料費、工具費、廃棄処分費がかかる
  • 各自治体では空き家活用のための補助金制度を設けている

空き家リフォーム・リノベーションの手段

空き家のリフォーム・リノベーションの手段は主に、リフォーム業者に依頼するか、DIYするかの2つがあります。

手段を選ぶときのポイントとしては、自身のスキル、時間、予算などの条件を考慮するようにしましょう。

リフォーム業者に依頼する

リフォーム業者へ工事を依頼するときは、住宅メーカーや工務店、専門業者に依頼します。業者によって工事内容の得意分野や施工スタイルが異なるため、自身のリフォーム・リノベーションの希望通りの仕上がりになる業者を選定して、見積もりを取ることが重要です。

DIYする

DIYは、材料や工具を用意したうえで施工もすべて自分で行わなければなりません。最近では、ホームセンターなどでもDIYの講習会が開かれているほど、DIYへの関心は高まっています。

DIYのメリットの一つは、自分のスキルと材料次第でどんな仕上がりにもできることです。ただし、すべて自分で行うため、業者に依頼するよりも時間がかかります。工期を定めずに施工する前提で考えるのがよいでしょう。

空き家をDIYするときの費用

空き家をDIYする場合は、リフォーム業者に依頼をするよりも費用を抑えることができます。リフォーム業者に依頼する場合の費用相場と比較してみていきましょう。

リフォーム業者に依頼した場合の費用相場

空き家のリフォームを業者に依頼した場合の相場費用は広く、建物の状態や工事内容によって大きく変動します。

国土交通省が実施した調査によると、一戸建ての躯体(柱・土台・基礎などの構造部)以外の部分を全面リノベーションする費用相場は500万円〜2,500万円です。

また、キッチンやお風呂などの設備に費用がかかる箇所や、屋根・外壁などの構造・外装・防水部分に関しては費用が高額になります。

リフォーム業者に依頼する場合は、材料費・施工費以外に人件費がかかることも考慮しておきましょう。大掛かりな工事になるほど、職人の人数も増えるため、その分、人件費がかかります。

参考:リフォームの内容と価格について|国土交通省

空き家をDIYしたときの相場費用と内訳

DIYでは、リフォーム業者に依頼する必要がないため、人件費がかかりません。一方で、材料費や廃棄処分費だけでなく、ホームセンターや物件を行き来する交通費、工具一式を揃えるための費用などがかかることには注意が必要です。

具体的な内訳を見ていきましょう。

空き家DIYの概算費用

DIYで使用する材料や工具のほとんどは、ホームセンターで購入することができます。床材のフロアタイルやフローリングなどは材料費が高くなりますが、ペンキなどの塗料は数千円で済むでしょう。

そのほか、

  • ・床や水回りのような箇所によっては、安価な材料では耐久性に問題があり、劣化や老朽化が早まる可能性がある
  • ・トータル費用は、DIYの箇所や、使用する設備や工具、材料によって変わる
  • ・人件費を考慮しなければ、6畳の和室をフローリングに変えるのは5万円以内程度でも可能である
  • ・水回りのように資材自体の費用が高い場合には、DIYのトータル費用は高額になるし、手間もかかる

といった点も念頭に置いておきましょう。

空き家DIYのメリット・デメリット

空き家をDIYのする場合、費用を抑えられること以外のメリットもあります。しかし、DIYのデメリットもあるので、注意すべき点をおさえておくことが大切です。

空き家DIYのメリット

DIYのメリットは以下のとおりです。

・費用を抑えることができる
DIYで空き家を活用すれば、業者に依頼するよりも費用を抑えることができます。特に、内装や設備の交換・修繕などの工事であれば、DIYで十分に対応できる場合が多いです。

・自分のイメージ通りのリフォームができる
DIYであれば、自分のイメージ通りのリフォームをすることができます。業者に依頼する場合は、業者の提案や施工を受け入れる必要がありますが、DIYであれば自分自身でデザインや施工を決めることができます。

・自分の都合で期間を設定できる
DIYであれば、自分の都合で期間を設定することができます。業者に依頼する場合は、業者のスケジュールに合わせて工事を進める必要がありますが、DIYであれば自分の空き時間に合わせて工事を進めることができます。

DIYのデメリット

DIYのデメリットは以下のとおりです。

・工具を揃える必要がある
工具には数多くの種類があります。使用頻度やサイズ、形などもさまざまで、工具を揃えるにはまとまったお金がかかります。安全に注意したり、使い方を覚えたり、工具の収納場所を確保する必要もあるため、初心者には負担が大きいでしょう。

・技術や知識が必要
DIYで空き家を活用するためには、ある程度の技術や知識が必要です。特に、電気工事や水道工事などの専門的な工事を行う場合は、十分な知識と技術を身につける必要があります。例えば電気工事では、DIYの内容によっては第二種電気工事士のような専門資格も必要です。

・時間と労力が必要
DIYで空き家を活用するためには、時間と労力が必要です。特に、大きな工事を行う場合は、数ヶ月から数年かかる場合もあります。

・完成までに時間がかかる可能性がある
DIYで空き家を活用する場合、完成までに時間がかかる可能性があります。特に、自分の技術や知識が十分でない場合や、物件からホームセンターまでの距離が遠い場合などは、想定よりも時間がかかり、大きな負担となるでしょう。

空き家リフォーム・リノベーションの補助金制度

全国の各自治体で、空き家活用のために、DIYにかかった費用の一部を補助する制度もあるため、ぜひ活用しましょう。

広島県廿日市市では、空き家バンクに登録された空き家であることや、その他に3年間は物件の解体ができないなどの制限や条件はありますが、DIYにかかる材料費の2分の1(上限10万円)の金額を補助してもらえます。

参考:空き家活用支援補助金|廿日市市

広島県江田島市では、江田島市に登録された空き家を活用するために、市内事業者で工具や材料を購入する費用の一部を補助する制度を設けています。

参考:空き家対策の補助制度について|江田島市

まとめ

空き家をDIYでリフォーム・リノベーションすると、リフォーム業者に依頼する場合よりも人件費を抑えることができるメリットがあります。

ただし、専門業者に依頼する場合よりも時間をかけて施工することになるため、施工期間を気にせずにリフォーム・リノベーションを進めたい人に向いているでしょう。

空家ベース」では、全国の空き家情報を掲載して、空き家を売りたい人と再生させて活用したい人を繋ぐためのサポートをしています。空き家の処分に困っている方や空き家再生に興味のある方はぜひご連絡ください。