「近隣ご挨拶」を語る 編

戸建ては地域と運命共同体。中古戸建てを購入した以上、所在地域の近隣の方との関係性は非常に重要です。

 

特にボロ戸建ての場合、雑草が伸びて虫や蛇が出る状態になっていたり、庭に生えている木の枝が越境していたり、ブロック塀が倒れそうになっていたり・・・など、ご近所の方が購入した家に対して良くない印象を持っていることも多く、家の様子をよく見ています。

そのため、空家だった家に急に車が停まっていたり、人が出入りすると、「誰か来たぞ」と注目の的になることがほとんどです。

ご近所さんが何か困っていることがあったとしても、先方から話しかけてくることは稀で、家の外から窓越しに、あるいは庭の掃除を装ってこちらの様子を伺っているケースがほとんどですので、戸建て購入後に自分からご近所さんへの挨拶をしなければ、自分が気づかぬうちに関係を悪化させるトラブルを引き起こしてしまう、なんてことになるケースもあります。

 

そこで、本コラムでは僕のご近所への挨拶の仕方について紹介していきます!

▼FAPがどんな投資家かは、こちらのコラムをご覧ください!

https://sora-ie.jp/ooya-column/fap-jikoshokai/

 

内見時にご近所さんに挨拶をする事もあるかと思いますが、ここでは「購入後」に焦点を絞ります。

 

 

1.挨拶の範囲

どこまで挨拶するか問題です。

僕の場合は、前後左右斜め方向に対しては必ず挨拶をしています。自分のボロ戸建てが将棋でいうと、王将だと考え、その動く範囲を必ず押さえます(笑)。

さらに、余裕があれば、3件位先まで挨拶をしておきます。

物件のリフォームは騒音や埃が出るのでどうしても隣近所以外にも迷惑をかけてしまいます。また、職人さんや軽トラの荷下ろしなどで、ご近所の方の往来の邪魔になることもあるので、

出来れば広範囲に挨拶した方がベターです。

 

 

2.挨拶のお作法

まずは、「爽やかさを腹の底から絞り出し、青年合唱団の歌い出しの前のように深呼吸をし、1オクターブ高い声」で挨拶します。

インターホンを押し、

「こんにちはー!!突然すみません。隣の家を購入した〇〇と申します。ご挨拶にお伺いしました^^」

口調はフォルティッシモを意識+笑顔のコンボは最強です。ボソボソと挨拶すると、怪しまれたり舐められたりします。

最近はモニターフォンのため、会う前の様子も見られています。たまに、最初は居留守を使う方もいます。何度か通ううちにやっと挨拶ができたというケースでも、最初から見られていると思って応答が無い場合の振る舞いも意識しておくと良いと思います。

帽子をとって、精一杯チャーミングな笑顔を作っておくのがベストです。

 

 

3.挨拶の内容

挨拶の一言目で大事なのは、「隣の家を購入した」とストレートに伝えることです。

そうすることで、すぐに相手に訪問した理由が相手に伝わり、何かの営業や怪しい人が家に押しかけてきたのではない、ということを理解して貰えるので、変に怪しまれずに済みます。

ここからご近所付き合いが始まります。

玄関を開けてくれたら、インターホン越しにお伝えした内容を繰り返します。

「こんにちは!隣の家を購入した〇〇と申します。ご挨拶にと思ってお伺いしました!」

その後、

 

・これからリフォームをするので、特に土日に音が出てしまうこと

・基本的には自分で直すが、大工さんや水道屋さんなど、他の方の車が出入りすることが

あること

・(駐車場が無い or 一台しかない場合は)リフォームの際に車を一時的に前面道路に止めることもあること

 

など、これから自分がリフォームをする際にご近所さんが迷惑に思うだろうことを事前にお伝えします。

さらに、もし自分の物件のことや近隣の事でわからないことがあった時には、一番お話をしてくださる方(町内会長、近所の最長老の方など)に色々と聞くのが効率的です。

例えば、

・境界杭が無い場合に、自分の敷地と隣地との境がどこだと認識しているか聞く

・駐車場がないので近くの空き地を月極駐車場として借りたいが、看板が出ていない場合に

地主はどなたか?

・自分の物件について購入時の情報が少ない時は、前に住んでいた方がどんな方だったのか、何年前まで住んでいたか?

・この辺りでスーパーや買い物に行くならどこか?

 

これらのコミュニケーションを通じて仲良くなり、その結果として、リフォームを応援してくれたり、頻繁に野菜を頂くようになる等、良くして頂いた経験があります。

 

 

4.挨拶の手土産

こちらの都合で挨拶に押しかけるので、僕は挨拶を行うと共に、必ず手土産を持参します。

僕が愛用しているのは「花王 食器用洗剤 キュキュット 本体 240ml」です。

https://www.kao-kirei.com/ja/brand/khg/kyukyutto/?tw=khg

 

香りが何パターンかあるので、複数の種類を購入しておき、

「つまらない物ですが、ご挨拶の品物です。好きな物を選んでください!」と渡します。

洗剤は消耗品なのでもらっても重くなりすぎません。

食器用洗剤にも好き嫌いはありますが「これうちでも使っています」と言っていただける事も多いので、嫌がられた事はありません。

しかもドラッグストアですぐに購入できて、100円代なので安い! 自己資金少なめの僕には嬉しいポイントです!

 

ちなみに、僕は挨拶に行く前にドラッグストアで10本位色違いを購入しています。

相手に好きな香りや色の物を選んでもらうことで、相手に選ぶ喜びも感じてもらうことが出来ていると考えています。

 

僕が「近隣挨拶」について他の投資家と話すと、手ぶらで挨拶、クレラップ、地元のちょっとしたお菓子の詰め合わせから文明堂のカステラまで人それぞれでした。

手土産の内容でトラブルになった事例は聞かないので、特に決まりはないと思いますが、僕の場合は王将の動き(笑)の全範囲に挨拶に行くので、お菓子の詰め合わせやカステラまでやってしまうとコスパが悪いと考えています。

最初の手土産の内容よりも、その後、長期間物件に行く度に爽やかに挨拶をしたり、ちょっと立ち話をしたり、何か困っていることを解決したりする方がご近所の方との中は深まると考えているからです。

 

 

5.会話の注意点

相手が暇だったり、気に入ってもらえると、身の上話になることも多いですが、「あの家いくらで買ったの?」という質問には答えないようにしましょう!

同様にリフォームが終わった後、「いくらで賃貸に出すの?」という質問も同様です。

入居者の方がいくらの賃料の家に住んでいるのか知られてしまうことは経済事情を探られるため自分から開示する場合でない限り、あまり快いことではないでしょう。

それ以上に、もし将来、その物件を売却した場合には、買主になる方に売主(僕)の仕入れ値が分かってしまうきっかけにもなります。

さらに、僕は所有している物件の近隣物件を直取引で購入したことがあるのですが、近隣の方で高齢の方だと、自分の物件がいくらになるのか?を判断する基準として聞きたいという思惑を持っている方もいます。

色々な意味で、余計な事は言わないのが吉です。

 

 

6.近隣挨拶の思わぬメリット

隣人が物件の購入時に知らなかった欠陥を教えてくれることもあります。

先日のブログにも書いた初めてのリフォーム物件では、手を洗うために水道栓を開けてから5分後に、隣の奥様が飛び込んできました。「水道管から水が飛び出てるよ!」

なんと冬の間凍結して水道管が破裂しており、隣家の庭に凄い勢いで放水したのです(笑)

急いで水道栓を閉めて、隣の方へ謝罪。どうやら話を聞くと、売主の親戚さんが草抜きしている時にも水が飛び出ていて気になっていたそうですが、たまにしか来ない方で、さらに直接会話をしたことがない方には、困っていることがあってもなかなか直接伝えにくいものなのだと思います。

僕は事前に挨拶をしていたので、奥様がウチに飛び込んできて、色々と購入前の物件の状況まで教えてもらえました(瑕疵担保責任免責で買っていますが、隠れた瑕疵とも言えるケースですね)。

 

 

7.近隣に空家がある場合

周辺に空家がある場合、他の方へ挨拶する中で「あの家は空家だよ」と教えてもらうケースがほとんどです。その場合は挨拶が出来なくてもOKです。たまに空家も管理のために人が出入りすることがあるので、たまたま会えた場合は管理者の方に挨拶をします。

僕の失敗談ですが、すぐ裏の家が、庭に草がボーボー、外から障子がボロボロの状態だったので、「裏は空家かー!」なんて妻と話をしていたら、住人の方が出てきて謝罪した経験があります。

インターホンを鳴らしたり、人の気配がしない場合は、他の方に挨拶する際に「あの家は空家ですか?」なんて聞いたりします。

また、明らかに住んでいるのに挨拶が出来ないケースもあります(洗濯物が出し入れされていたり、窓が開いていてテレビの音が聞こえる場合などです)。

この場合、住人の耳が遠くてインターフォンが聞こえないケース(テレビの音が大きく聞こえている家の高齢の方に多いです)と、挨拶をしたくないという意思表示が明確なケースがあります。

どちらであっても挨拶しておいた方がいいケースですので、僕はかならずポストに手紙と手土産を入れておくようにしています。

 

 

 

8.おまけ

挨拶でトラブル回避のために、「こんな隣人がいたら要注意」も僕の今までの経験から紹介したいと思います。

(※これはあくまで僕個人の経験則ですので、①〜⑤に該当する方でも要注意人物ではないケースもありますのでご承知おきください。)

 

①初対面で「怒り」の感情を表してくる人

→例えば、購入後に挨拶をした際に、「あなたの前の持ち主には困らされた。」という人や

不機嫌そうな人は要注意です。前の持ち主の恨みをぶつけられたり、怒りのハードルが低い人が多いのでトラブルに繋がりやすいです。

 

②外からでも分かるぐらい住んでいる家が散らかっている or 荒れている

→隣がゴミ屋敷の場合、隣家からゴキブリやネズミがやってくる可能性がありますので要注意です。僕が関係構築に苦労した地主さんは、なぜか自宅の窓からソファが半分飛び出しており、あの光景は一生忘れられません・・・。

 

③外で飼われている犬のリードが長い。

→玄関に行くのに番犬のリードが長すぎて行けない家があります。これは外来者を明確に拒んでおり社交性が低い方の可能性が高いです。そうです、これもソファが半分飛び出していた地主さんの家です(笑)。

遠くから大きな声で挨拶をしたのですが、応答がなく、ポストも番犬の守備ゾーンの奥にあったため手紙の投函もできずに困り果てました。

 

④声がやたら大きい人

→これは聴覚が落ちている方ではなく、通常時の話し声が大きい人です。「あれ?この距離感でこの声量は何なんだ・・・?」というほど大きな声の方です。この場合、自己主張が強い方が多く、マイルールをあたかも地域のルールのように主張されるケースがあります。

例えば、「救急車が来るから路上駐車は絶対に許さない。」など道を監視しているご婦人がいました(その方が路上駐車したりしていて自己矛盾な行動をとっているケースもありました)。

 

⑤プライベートな質問や人の噂・お金の話が好き

→これは町の噂好きなご婦人の場合です。購入金額を知られてしまったら最後、二日後には町内全員に知られてしまう場合があります。ただ味方になると逆に心強く、「あの土地は空き家だけど、近所の○○さんが管理している。」など地元の情報を惜しみなく教えてくれるので、大変助かります。距離感を間違わなければ大丈夫です。ある物件の挨拶回りをした際に、「あなたの購入した戸建ての隣人は頭がおかしいよ。夜中に大音量でAVを流している。」など教えてくれた方がいて、戦々恐々としておりました。その隣人に挨拶に行くと、単に耳が悪いだけで全然良い人だった・・・なんてこともあるので人の噂はあてにならない場合があります。

仲が悪い近隣の方を必要以上に悪く言って味方につけようという方もいるのでそう言った地域のバトルには巻き込まれないように注意が必要です。

 

 

 

今回は長文失礼しました。皆様の良き隣人lifeの構築を祈念しております!

 

次回は「私道持ち分に注意!」です。